Tancerka Japońska - ポーランドの日本人バレエダンサー!

ポーランドの劇場で働く日本人バレリーナライフ!

健康診断

前の更新からかなり日にちが経ってしまいました😓

今日は題の通り、入団時に受けた健康診断について。

 

8月半ばにこっちに着いて、翌日から早速バレエ団が始まりました。といっても、ながーい夏休み明けなので、はじめの週はウォームアップとクラスレッスンのみ。この時は、午前だけで仕事終わるから、わりと暇だった(笑)。

 

ただ、シーズン始めは健康診断に行かないといけません。ポーランドの法律で、健康診断で基準をクリアしたという書類を書いてもらわないと、労働できないらしい。だから、8月半ばに始まったといっても、契約は9月からとの話でした。

で、この健康診断にも振り回されました(笑)。

 

英語がペラペラな医師やスタッフはあまりいないのだけど、私は同期で入った子がポーランド人だったので、その子が全部通訳してくれました😭💕ホントこの時期たくさんお世話になった🙏🙏🙏

電車で30分ほどかかる(オペラと契約を結んでいる指定の)病院に予約を取ってあるということで、朝7時に病院へ。

まずは採血だけして、次の検査は午後だったので、一旦クラスを受けに劇場へ戻り、クラス後再び残りの検査へ。

残りの検査も受け終わったところで、必要な検査の予約に漏れがあることが判明(笑)(汗)。

同じ系列の別場所にある病院でしか受けられないということで、後日また予約漏れしていた検査を受けに。予約の時間に間に合わないので、あともうちょっとで終わるのに‼︎ってタイミングで、朝のクラスを抜けて病院へ(笑)(泣)。

一通りの検査を終えて、労働可能なサインをしてもらうため、検査結果を持って診察室へ。

…で。。。

「心電図の波形がおかしいから再検査して。」

えー。。。。またやるの🙄。

大学の健康診断でも一度引っ掛かったけど、結局何の問題もなく、私の心電図の波形が変則的なことは自分でも知っていました。だから、再検査なんていらん。。。

 

といってもまあ再検査するしかないので、受けました。

そしてセカンドドクターに見てもらうように、とのこと。すると、

「たしかに少し変わった波が写ってるけど、これは若い人には良くあることだから気にしなくていいですよ。」と。

☺️

「ただ、念のためにエコー受けておきましょう。」

。。。え。😶

今、大丈夫って言ったよね?問題ないんよね?やのにまだ検査するの???

てことで、また別日に別の場所でエコー受けることに。そこでも、問題なし、との診断。

そりゃそうでしょうねぇ(笑)。てか毎日レッスンしてるんだから異常あるはずがない(笑)。

 

そんなこんなで、健康診断のために計5回病院へ通い、その5回目でやっと医師の就労可能証明書を受け取ることができました🤗。期間としては2週間ほどかかり…(汗)

9月の頭に契約書サインするために、8月下旬に健康診断を受ける流れだったのに、長引いたために結局9月上旬に契約書にサイン。

→9月の頭10日分お給料無し🙄。

これはかなりキツかったです😣。

 

その後にも、2回の再検査のための費用、劇場との契約があるはずなのに払わないと受けられないと言われ、とりあえずその場で支払い、その返金をしてもらうのに何度も病院に出向かなければならず。でもなかなか返してくれなかったりもして。ほんとひどいなぁと。

まあでも、とりあえずちゃんと働けることになって良かった😅これで働けませんでしたとか、ホントお話になりません(汗)

 

こっちって、病院行くと本当に高い。診察するのに4000円強かかるので。

日本の『国民皆保険制度』様様と痛感しました。

国ごとに文化面政治面いろいろ良し悪しあるんだなぁと、他の国に住んでみて初めてわかります。

 

追記。

ちなみに視力検査で十分な視力に達してないからと、就業時はコンタクトつけないとダメと言われまして…まさかまさかのポーランドでコンタクトデビューしました(笑)。日常生活では必要ないので、バレエ団ある時だけ付けてます(笑)。

入団に向けての手続き〜ビザ②申請書類〜

前回からの続き。

こうして、ようやく就労許可証が手元に届きました。

私のビザは、就労ビザ(ナショナル)という分類のもの。申請するには、他にも必要な書類があります。

必要書類は、在日ポーランド大使館のホームページで確認します。https://tokio.msz.gov.pl/ja/consular_section/tokio_jp_a_115/work_visa/

その記載内容↓

**********************************************

必要書類

・ビザ申請書- オンラインシステムで必要事項を全て記入のうえ、印刷・署名(パスポートと同じもの)したもの

・写真1枚- 3ヶ月以内に撮影された、フルカラーでパスポート規格を満たすもの(35mm×45mm)。背景は白色のみ可。顔は全体が写っており、高さが写真の70%(32mm)以上を占めていること

 ・パスポート(旅券)- 過去 10年以内に発行されており、有効期間が目的地からの出国日より3ヶ月以上残っているもの。未使用ページが最低2ページ必要

・パスポートの顔写真ページのコピー

・過去に取得したポーランド/シェンゲンビザがある場合、そのコピー

・(外国籍の方の場合)有効な日本の在留カード原本およびコピー(両面)

・就労許可証原本とコピー1部

※就労許可証の有効期間を超える期間のビザは発給できません。

・往復予約済み航空券または予約確認書- 搭乗者名・日時およびフライトナンバーの記載があり、日本‐ポーランド間の全ての経路が確認できるもの。復路の航空券を未購入または日程を変更する予定の場合、自筆署名入りの宣誓書(申請時点で復路の航空券を所持していない理由と、復路の航空券を後日購入する用意があり、滞在の目的が終了した後はポーランドから出国する意思を記したもの)を併せて提出

・滞在場所の証明書類- 滞在の全期間をカバーする賃貸契約書など。申請時点で決まっていない場合、会社が住居を手配するのであればその旨を記した会社発行の書類(少なくとも住所と滞在可能期間が確認できるもの)。または申請者の自筆署名入り宣誓書(ポーランド到着後に住居を確保する意思を記したもの)と、滞在当初の期間をカバーするホテルなどの予約確認書を併せて提出

・海外旅行傷害保険の加入証明書- ポーランドを含むシェンゲン圏で有効な、緊急一時帰国・救援・治療・入院や死亡などの費用を補償するもの。補償額は上述の医療項目の合計について最低30,000ユーロ以上必要。少なくとも滞在当初の期間をカバーするもの(就労許可証をお持ちの場合のみ。就労許可証が免除となる就労の場合、保険は滞在の全期間をカバーしている必要があります)。保険会社が発効する、被保険者氏名・有効地域・有効期限および補償項目と補償額が確認できる証明書を提出する

・滞在資金を証明する書類(以下1,2のいずれか)

申請者名義の有効なクレジットカードの利用可能額(限度額)の証明書- カード会社が発行する、印鑑またはサイン入りの原本
申請者が所有するポーランドの銀行口座、あるいはポーランドに支店を持つEU加盟国の銀行口座の残高証明書原本
※2019年6月末よりナショナルビザの資金証明の書類が変更となっています。書類は今後再変更される可能性があります。

・現在就労している会社からの推薦状

ポーランドで就労予定の会社からの招聘状

・現在の就労先の在職証明書- 勤務開始日、役職および給与の記載のあるもの。自営業の場合は、日本での登録の証明(登記事項証明など)や事業許可証に加えて、銀行口座の残高証明を提出する

**********************************************

 

復路航空券や住まいについての宣誓書は、特に決まった形式はなくて、紙にカッコ内で指定された内容の文を英文で書いて出せば大丈夫でした。

(こんなの初めてだから、なんと書けばいいのか☹️⁇こんな書き方でいいのか☹️⁇って悩んだなぁ(笑))

書類は全て原本用意が基本。海外旅行傷害保険加入証明は、わざわざ加入しなくてもクレジットカードの付帯保険で受理されます。

 

そして、面倒だったのが資金証明のための書類。

就労許可証が6月末には届くだろうとバレエ団からも連絡を受けていたので、7月にビザ申請に行くつもりで書類を準備していたのだけど、引用にも書いてある通り、ちょうど資金証明書類の内容が変更する時期に丸かぶり💦しかも、変更後に必要な書類の内容、変更になるギリギリまで発表されませんでした😓

というのも、電話で問い合わせて、「1週間後にホームページを更新するのでそちらでご確認ください」とのこと。で、1週間後になっても更新されておらず😑。再度電話で問い合わせたら、「まだ手続きが間に合ってない」と言われ、「7月に申請に来られるのでしたら、従来の書類で受理されると思われますので」とのこと。で、その書類を用意してたんだけど、念のため毎日ホームページは確認。そしたら、申請書類の内容変更が更新されてました。従来ので大丈夫とも言われたけど、念のため電話で確認の問い合わせ。そしたら、「従来のではもう受理されませんので、変更後の指定された書類を持ってきてください」と。。。

は?従来のでいいってこの前言ってたやん‼︎(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

と思いつつ、結局新しく指定された書類を用意しました(泣)(笑)。

ポーランドに銀行口座なんて持ってないので、クレカの限度額証明を。ただ、インターネットからダウンロードできるようになっていて、それがクレカ会社側としては証明書として使えるものだとしても受理されません💦印鑑がコピーだとダメなので、申し込みをして実際に押印されたものを手に入れる必要があります。私はクレカ会社に電話して、原本が必要なのですが、と問い合わせたところ、インターネットダウンロードのもので証明書として使用できるとの返答で、それを申請時に出したら…はねられました(笑)(泣)。

ポーランドで就労予定の会社からの招聘状も、もちろん原本です。ただ、なぜか就労許可証と同封されておらず、申請の時点でまだ私の手元に届いていませんでした(汗)もちろん、それもはねられましたね。

まあ申請日がギリギリだったこともあり、「とりあえず申請してみます。受取の際にはどちらも原本を提出してください」と。

原本提出しないとダメだけど、申請しとくから受取の時に提出でいいって、厳しいのかゆるいのかよくわからんなぁ(笑)とか思いつつ、とりあえず申請手続きは進めてもらえるとのことでホッとしました。まあ、受理されるかは別として(笑)。

現在の就労先の在職証明書と推薦状は、私はまだ学生で当てはまらないので必要ありませんでした。

 

と、申請書類のことが長ーくなってしまいましたが、ここで前の記事で言っていたスケジュール超ギリギリの話。

日本で用意する書類は着々と集めていたけど、肝心の就労許可証が7月に入っても届かない(汗)。ビザ申請には大使館で予約を取っていないとダメなので、ホームページで空き具合を常にチェック。ただ、予約日に就労許可証が手元にないと困るので、チェックだけ欠かさず就労許可証が届くまで予約は取らずにいることにしました。

(というのも、一度予約を取ると、変更するには電話でキャンセルをする必要があり、その手続き完了に数日かかるのだけど、手続き完了するまで次の予約が取れないとのこと。キャンセル手続き中に他の空きがなくなったりしたら困る😓)

チェックしていたしばらくの間は、翌週の枠でも空きに余裕がある様子。出発の便は8月半ば。ポーランド就労ビザは申請手続きに最大2週間かかる、ということ。ギリギリにはなってしまうけど、7月末に申請できればなんとか間に合うだろうと、就労許可証をまだかまだかと待っていた。

で、7月2週目あたりのある日。事件発生(笑)。次の予約が8月頭まで取れなくなっている。ほぼ毎日チェックしててあれだけ空きがあったのになんでいきなり⁈ 就労許可証も来てなかったけど、出発日の2週間以上前で空いてる日がもう1日しかなかったので、とりあえず予約取りました(汗)。

ソワソワしていましたが、就労許可証もなんとか間に合い申請へ。

 

カレンダー上では出発まで2週間と少しあるので、受理さえされれば、との思いで行ったのだけど。。。

「来週は1週間大使館の申請業務が休業になりますので、次の申請可能日が再来週でして。ギリギリですねぇ。」

 

休みならホームページに書いとけやーーーーーーーー(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

 

と思いつつ、出発に間に合わないと困ると主張して(笑)。

「今日の申請に間に合うかわかりませんが、うまくいけば今日取れるかもしれません。無理なら翌就業日一番に申請します。どちらにせよ、今日の夕方に今日の申請に間に合ったかどうかご連絡します。」

と言っていただけました(笑)。

まあ、その日連絡なかったんですけどね(笑)。

またまた電話でどうなったのかを問い合わせ。何回電話したんだか(笑)(汗)

そしたら、申請行った日に申請手続きすると言った話は何処へやら、

「ご連絡差し上げなかったことに関しましては、申し訳ございませんでした。お伝えしましたように、休業明けに申請手続きをするとお話ししましたので…(以下省略)」

なんか話はぐらかされた感凄かったんだけども、もう仕方ないのでそこで受理されることを願うしかなかったよね(笑)。ちなみにその休業明けって、出発の週だったんだが(笑)。

 

「受理されましたらメールでご連絡しますが、もし17時頃までにメールがなければ一度お電話で問い合わせていただければと。」と。

初めからそう言ってくれ〜😅。

まあメール来ないんだろうな、と思っていて、案の定来ませんでしたので電話(笑)。

 

そんなこんなでバタバタだったけど、無事(?)ビザが受理されました🙌

ビザの何が大変って、受理されるかどうかより、それまでの諸々の準備なんだなーと理解(笑)(泣)。

 

ではまた次回〜✋

入団に向けての手続き〜ビザ①就労許可証〜

契約すると決めたら、必要なのはビザ。これ1番大事です。国ごとに違うと思うので、ここで書くのはポーランド🇵🇱では、って話。

で、このビザを取るためには色々指定された書類を揃えないといけないんだけど、その一つで最も重要とも言えるのが、就労許可証。これは雇用主がポーランド国内で申請して取得するもの。

申請書類として、こちらで用意したのは二つ。一つは、パスポート情報。もう一つは、その職種の技能をもつことを証明するもの、私の場合はバレエスクールのディプロマ。

問題は、その申請書類をポーランド語で提出しなければいけないということ。ネットで調べたところでは、英語でも可という情報もあったんだけど、念のためバレエ団に確認するとポーランド語で、とのこと。そもそも日本語の文書を扱ってるポーランド語翻訳士なんて、見つかるのか。。。😕という心配は割とすぐに解決😙

バレエ団用と自分の保管用に2部依頼。翻訳士がポーランド国内に滞在中のため、バレエ団には翻訳士が直接郵送してくれる運びとなりました。とてもありがたい😊 料金も良心的。さらに1週間ほどで完成するとのこと!とても良い翻訳士の方にお願いできました。

バレエ団にも1週間ほどで出来上がって直送されると連絡。

 

で、1週間経たないうちに、事務の人が焦ってるらしくバレエ団から翻訳の進捗を聞かれる(笑)。

いや、1週間かかるって言ったやーん(笑)

と思いつつ、翻訳士の方に連絡を取ると、もう発送済みで、なんならバレエ団まで配達もされたけど、人が不在で書留のため不在票を置いて帰り郵便局に保管されてる、とのこと。

それを伝えると、バレエ団側は、何の話???という反応(笑)。

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たしかに、劇場には休みの日でも関係なく毎日24h駐在員の方が在中してるから、誰もいないなんてことはあり得ないわけです。今となってはわかる(笑)。

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結局、不在票があったらしく、郵便局に取りに行ってくれたとのこと。

私の自宅にもその約1週間後に無事届きました👍

 

そして、5月末には就労許可証がおりたとの連絡が😃 これで私の手元に届けば、後は私がビザの申請をするだけです。

 

で、ここでまたまた問題発生。パスポートの期限が1年後に切れる (つまり、ポーランド滞在中に切れる) ので、5月半ばに更新しに行きました。しかも、更新は有効期間が1年を切らないとできないそうなので。で、更新するの初めてで知らなかったんだけども、2週間後新パスポート受け取りに行ったら。。。

 

え。。。番号変わってる🤯😱🤯😱🤯

 

すぐにバレエ団に連絡💦💦💦

幸い、パスポート番号が変わっても就労許可証に影響はないとのこと。良かった😅

 

そんなこんなで、就労許可証が届くのを待ってました。大体1週間ほどで通常なら届くはずなんだけども、7月に入っても届かない。。。そして、7月上旬にメールで送られてきました。。。いや、原本ないとビザ申請できないんですが(笑)(汗)。郵送してくださいとバレエ団に再度連絡(笑)。

こうして、やっと7月末に就労許可証が届きました(笑)。許可おりてからどんなけ時間かかってんねん(笑)。

 

これでやっと、ビザ申請行けます🤗

出発は8月半ば。。。ギリギリやん!このギリギリが、この後超ギリギリになります(笑)。

 

この続きはまた次回~✋

お知らせ

12・1月の『くるみ割り人形』では、何度かクララ役も務めさせて頂きました。

そして、今日クララ役最後の日でした。

 

カーテンコールの後、今日はディレクターとミストレスが舞台上へ。

何かと不思議に思っていたら、、、

 

ソリストに昇格しました😳😳😳

 

驚きが大きすぎて、ポカーンとなってしまって、微妙な反応しかできなかった。。。🙃🙃🙃

今も全く実感湧かず(笑)。

ただ、自分を認めてもらえたことを喜んで、感謝して、これからも今まで以上に責任をもって、舞台を務めて行かなければなと思っています。

気持ち的には主役最後の日が終わってほっとしているけど、明日もまだ出番があるのでしっかり務めたいと思います💃✨

入団の経緯

 

今のバレエ団に来ることになった経緯について。

 

これ、よく聞く台詞だと思うけど、、、言います(笑)。

「運とタイミングです。」

 

オーディションしてた時のことは、また改めて書こうと思いますが、First Contract / First Company、いわゆる初仕事、をバレエの世界で見つけるには若い方がいいって言われます。若い方が体力もあって踊れるし、そのカンパニーの踊りのスタイルに馴染みやすいから。若い方が圧倒的にチャンスは多いらしいです。(もちろん、ある程度歳を重ねても受かる人は受かるんですが。)

私が聞いていたのは20歳超えると初仕事を掴むのは厳しいと言うこと。だから、20歳の間に初仕事を得ようと秋からオーディションを始めました。

オーディションサイトを毎日チェックして、とにかくあっちこっちのカンパニーへメールでCV(履歴書)、写真、ビデオを送る。

「クラシックのレパートリーがある」なら、オーディションしてるところにはほぼ全部メールを出しました。

ただ、これでオーディションのインビテーションをもらえることはほとんどなくて、返信が来たかと思えば、大体「お祈りメール」と呼ばれるもの。

 

秋からオーディションしてたけど、どこからも契約はもらえず3月になってしまっていました。もうオーディションシーズン自体が終わろうとしていた。これは、かなり焦りました(笑)(汗)。

その時に、ルーマニアのカンパニーからインビテーションを貰うことができて、オープンオーディションに行き、契約をもらうことができました!

…んだけども、もう少し探したいなぁ、なんて欲が出てきてしまって。。。

もう少しオーディションの申込をしてみることに。

新学期には大学に戻るつもりだったので、4月半ばにあると掲載されていた、ここのオープンオーディションに申し込んで、それで日本に帰ることにしました。

 

連絡をしてみると、なんとプライベートオーディションで見て貰えるとの返事!なんともラッキー!

 

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オーディションには、

①何十人、時には100人以上の受験者の中で審査される「オープンオーディション」

②カンパニーの通常の仕事日に1人、あるいは数人でまぜてもらい、審査される「プライベートオーディション」

の2つがあります。プライベートオーディションの方がしっかり見て貰えるし、クラスを受けた後にリハーサルを見学したり、団員の方に話を聞いたりもできるから、プライベートオーディションの方が利点が多くて、契約を貰いやすい、と言われています。
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そのプライベートオーディションを経て、ここのカンパニーで契約を貰うことができた。階級もコリフェ(3つあるうちの真ん中)でとって貰えると!

正式な結果通知は、劇場全体のディレクターの許可を取るまで出せないから2週間ほど待つように、と告げられ、日本へ帰りました。

口頭での採用は取り消されることも多いと聞いたことがあって、その時はソワソワして仕方なかったけど、その後無事採用通知のメールも届き、入団のための手続きを進める運びとなりました😊

 

「運とタイミング」って言ったけど、

・元々、ここのカンパニーの名前自体聞いたことがなかった。だから、オーディションサイトに求人広告が出ていなかったら、メールを送ることもなかった。

・日本には、大学の単位を失わないギリギリの出席回数のところに合わせて帰った。もし、ここのオーディション日があとちょっとでも後だったとしたら、ここに受けに来ることすらできてなかった。それに一度日本に帰ったら、またヨーロッパ に戻ってくるような余裕はなかった。

・送ったビデオのことも。ここには黒鳥とエトワールを送りましたが、黒鳥のビデオは3月の終わりにヨーロッパで出会った先生が撮ってくれたので、ここのオーディション申込の締切が3月末じゃなかったらエトワールしか出せなかった。

・それに、そもそもここのカンパニーに今年女性ダンサーをとる枠が空いてなかったら???

いろんなことがうまく噛み合うこともとても大切なんだと、言われたことは何度かありました。でも、百聞は一見にしかず、というのは本当で、実際経験してやっと、その言葉を受け入れられたな、と。

もちろん、目標を実現するためにやるべきことをやるのは当然で、自分のレベルを一定以上にしておかないと始まらないのですが、

小さなことがうまく噛み合う、その最後の一押しも意外と重要みたいと実感した瞬間でした。

 

そして、8月半ばにこっちにやってきました。またその手続きやら諸々大変でしたが(笑)。それもまた書きます😉

2019/2020シーズンの年間スケジュール

今シーズンのカンパニーは8月下旬に始まりました。

私は、日本では大学生なのだけど(ただいま休学中)、8月2週目まで大学だったから、今年は夏休みがほとんど無かった😭😭😭

1週間半しか無かった上に、こっちに来るための準備も色々あってバッタバタしてたし💦💦💦といいつつ、約1年帰ってこれないので、友達と会う約束もなんとか組んで、生きてきた中で一番密度高い夏休みだったと思う😂


で、今日の本題。

8,9月はクラスやリハーサルのみでわりとのんびりした月だった。

そして、10月にプロになっての初舞台。といっても、まず出た演目は"OLGA"というオペラ作品。ここの劇場では初演だった。オペラ公演にもダンサーが起用されることがある。

その次の週は、バレエ公演『ラテンアメリカの夜』。3つの小作品で構成されたトリプルビル的な作品で、アルゼンチン出身🇦🇷の振付家が昨シーズンの終わりに提供した作品。

その次の週もオペラ公演があって、一部のダンサーが出演していたけど、私はキャスティングされてないので詳細はよく覚えてません😅

11月は、『ジゼル』。1幕はポーランド振付家によるモダン、2幕は一般的なクラシックの振付。

どの作品もどこかの週の金土日の3公演をして、次の週は別作品という感じ。バレエ公演はひと月に1作品だから、実際舞台に立つのは「月3回+オペラに出る時」程度。入団する前の(自分の勝手なだけど(笑)) イメージよりかなり少ないなぁと来た時に思ったのを覚えてる。

12月は、クリスマス🎄の定番『くるみ割り人形』。これだけは特別で、3週間連続・週5回公演(笑)。ここに来ていきなりのハードなパフォーマンススケジュール(笑)。でも、舞台で踊ることを仕事にしているので、ようやくダンサーとしての実感を強く感じられて嬉しかったです。(4ヶ月目にしてって感じだけど(笑)。)

 

ここまでが現時点で終了したパフォーマンス。やっぱり『くるみ』はスケジュール的にも体力的にも、ハードだったと思うなぁ。

 

そして、年明けは1月3日から(日本ならまだ三が日やん(笑)) また『くるみ』の週末3公演。これで今シーズンの『くるみ』はお終い。

1月はずっとオペラ公演なので、出演するダンサーはそれにも出つつ、2月にこの劇場では初演となる『真夏の夜の夢』のリハーサルをするそう。

2月と3月にそれを上演して、その次は付属バレエスクールのガラパフォーマンスに出演。

4月に、10月に上演した『ラテンアメリカの夜』がもう一度あって、

6月に、これもこの劇場初『春の祭典』を上演するそう。

そうして、6月下旬にシーズンが終わり夏休みに入る。

 

ここのカンパニーはあまり公演数多くないけど、団員数30人弱で、ほぼ全員が毎公演出てるから仕方ないのかなぁとも思う。他のカンパニーではどうなんだろ。

 

今月までは既にカンパニーのレパートリーになっている作品だったけど、来週リハーサルが始まる『真夏の夜の夢』は新作。新作を作り上げていく過程ってどんなのかなあ、と楽しみにしてる♪♪♪

 

以上、今シーズンの公演スケジュールでした~。

パフォーマンス日のスケジュール

パフォーマンスの日って、いつも通り朝10時にクラスをして、午前のリハーサルをして。それで、夜のリハーサル時間がパフォーマンスに充てられる。。。って思ってた。

 

けど、違った(笑)。

本番当日は、基本リハーサルがない。クラスも朝にはせずに、夕方から、いつも開演の75分前に始まる。

45分でサッとバーと軽くセンターをして、開演30分前。残りの30分で衣装をつけてメイクの最終確認をして、本番。

 

それを知った時は、

。。。え😶。みんなそれで踊れるの、準備30分て短くない?レッスン45分だけ?!リハしないの!?!?!?

てな感じで衝撃だった(笑)。

 

今はもう慣れてしまったけど、当日にリハをしないってのはかなりの衝撃。雑誌のクララとかで紹介されてるバレエ団って(大手だから公演数も多いし事情が違うのだろうけど)、公演の日でも昼はリハーサルしてたりするから。

あと、クラス後の30分で一からメイクをしていると確実に間に合わないから、みんなクラスの前にメイクをするんだけど、汗かきの私はクラスが終わった時点でメイクが30%かひどい時は50%くらい落ちてしまう(笑)(泣)。だから、クラスの後にメイクをするだけの時間が本当は欲しい。(笑)

 

それに、朝の過ごし方も私は困ってしまう。パフォーマンスがあると思うと、疲れてもいけないし、でもあんまりダラダラもできないし、、、どう過ごせばいいのか、はじめの頃は特に困ってしまった。本番を控えていると思うと、やっぱり気持ちもソワソワするし。4ヶ月目でなんとなく自分のペースを掴めてきたかなぁとは思うんだけど、やっぱりどう過ごすのが一番いいか常に考えながら過ごしてる。

 

パフォーマンスがあるのは、基本、金土日の週末。金曜19時、土曜18時、日曜17時に開演するのもいつも同じ。公演は、どの演目もだいたい2時間前後で終わる。だから、金曜は帰りが遅くなってしまう。日曜は公演の後家でゆっくり過ごす時間を取れるから、日曜がわりと私は好き。開演が早いほうが、本番前のソワソワ時間も短くて済むし(笑)。

 

日曜働いた分は、また別の日にちゃんと休みがもらえる。

こっちに来て、日本ってほんと働きすぎなのかなって思うようになった。こっちでは、休日を与えられるのが当然。むしろ休みが少ないとかなり問題らしい。なんかもう、休日をもらうのが権利を通り越して義務みたいな節がある(笑)。まあこっちは逆に休みすぎだと思うけども。

 

てな感じで、パフォーマンス日のスケジュールでした〜。

次は今シーズンの演目とか、1年間のスケジュールを書こうかなぁ。

(もし何かテーマのリクエストあればコメントください☆)

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